密着連載コラム みやぎのお米はこうして作られる

豊かな水と、肥沃な大地に恵まれた米の産地・古川

宮城県の北西部に位置する大崎市は、年平均気温11℃、年平均降水量約1,200mmと、比較的温暖で、適度な降水に恵まれた地域。地域を縦断するように流れる江合川や鳴瀬川沿いに開け、平坦で肥沃な土地が広がっています。このような稲作に恵まれた環境を生かし、古くから良質米を提供している産地です。また、大規模な畜産や野菜の生産も盛んに行われています。
 大崎市の耕地率は約24%、そのうち9割弱が水田となっており、県全体の約3割を占めるほど。良質米の産地として栄え、日本を代表するブランド米「ササニシキ」や「ひとめぼれ」は、この地で誕生しました。

宮城の気候風土に合わせて作られたブランド米

品質・食味ともに高い評価を得ている「ササニシキ」と「ひとめぼれ」。どちらも大崎市内にある宮城県古川農業試験場で、宮城の気候風土に合わせて開発・育成された品種です。「ササニシキ」の誕生は昭和38年で、来年50年を迎える歴史のある品種。炊き上げたご飯は香りがよく、透き通った光沢とあっさりとした食感が特徴的。冷めても美味しさが変わらず、飽きのこない味です。
 一方、「ひとめぼれ」の誕生は平成3年で、お米のつや、適度な粘りとサッパリとした口あたりが、まさに「おいしさ」に一目惚れするような品種であることを表現しています。良食味が支持され、今では全国各地で作られており、生産量はコシヒカリに次いで2番目に多い品種です。

『あっさり』が持ち味のササニシキは、おかずなどの素材の味を引き立てるとされ、しゃり用にはササニシキとこだわる寿司職人も少なくないですね」そう話すのは、JA古川の小野寺伸行さん。ただ、ササニシキは、天候に左右されやすく栽培が少し難しいといわれています。「1993年の大冷害の年に、ほとんどのササニシキ栽培農家が収穫を激減してしまう大打撃を受けました。栽培が非常に難しいのですが、ササニシキの食味には根強い人気がありますね」と、希少価値の高い品種であると教えてくださいました。また、「ひとめぼれ」は、「粘り・つや・香りなどのバランスが良く、どんな料理にも合いますよ」と小野寺さん。一般家庭向けや業務用に適している品種なのだそう。JA古川における「ひとめぼれ」の取扱数量は全体の8割を占め、今や代表品種として幅広い層から支持されています。農薬・化学肥料の使用を慣行栽培の半分以下に抑えた環境保全米も注目されています。

「生育に合わせた丁寧な水管理が大切なんです」

9月、古川の米農家である高橋剛さんの田んぼでは、実を実らせた稲穂が一面に広がり、まるで黄金色のじゅうたんのよう。今年の生育状況について、「今年は気温の高い日が続いているので、米の品質を落とさないためにも、水を切らさないようにきめ細やかな管理が重要ですね」と話してくださいました。稲刈りは例年より少し早く、今年は20日頃になりそうとのこと。「米づくりをはじめるときに、まず基本設計を立てます。でも、米づくりは気候によって管理方法を調整していかなければなりません。毎日変わる天気に合わせて、生育に合わせた丁寧な水管理が必要なんです。そこが、やりがいでもありますね。」

JA古川・稲作振興会の会長も務めている高橋さん。「一等米」で食味が良く、環境にも優しい米を安定して消費者の皆様にお届けできるよう、米農家の技術や生産量の底上げに力をいれていると言う。第一次産業の柱として「水田で米を作る=日本の水田を守る」ということが大きなやりがいにつながっていると、稲穂をみつめながら話してくださいました。

 今月中旬から、県内各地の田んぼでもいよいよ稲刈りが始まります。宮城の美味しい新米が味わえるのも、あともう少しです。

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