密着連載コラム みやぎのお米はこうして作られる

みなさまの食卓に「心からの笑顔」をお届けするために

生産者の思いをたっぷり受けて育った「みやぎ米」。カントリーエレベーターなどの貯蔵施設から、精米工場へと運ばれていきます。

精米工場とは、精選された玄米を、精米・袋詰めをして出荷する施設のこと。生産者の思いを引き継ぎ、実際に消費者が購入する商品そのものを製造、出荷する大切な役を担っています。今回は、宮城県大和町にある株式会社パールライス宮城の精米工場をご紹介します。

精米工場 出荷までの流れ

お米本来のおいしさをそのままに、安心安全の技術を加えて

株式会社パールライス宮城 左:工場長 菅原さん、右:管理部 本郷さん

精米とは、主に玄米の糠層を削り取る工程のこと。「農家さんが育てた大切なお米に、何かを足すことはしません。収穫したお米に技術を加えて製品化するだけです」と話すのは、工場長の菅原さん。生産者らが丹精こめて作り上げたお米は、まさに生鮮食品。ひと粒ひと粒を決して劣化させることなく、丁寧に扱うことに細心の注意を払います。「精米すると、味や香り、色艶の違いがはっきりと出るんですよ。精米では、できるだけお米を傷つけないように、時間をかけて仕上げていきます」。

では、生産者から預かった米を、どのような流れで出荷されているのかをみていきましょう。

見た目もおいしさも。高品質を保つための追求

精米工場へ入庫した原料玄米は、最初にトラックに積まれた状態でサンプリングを行います。虫による食害はないか、酸化をしてないか、変色はしていないかなど、外観や臭いをチェック。使用可能となった原料玄米だけが玄米低温倉庫にて保管されます。倉庫は常時湿度75%・温度15度に保たれ、米の鮮度・高品質を維持する取組みがなされています。

倉庫から生産ラインに運ばれたお米は、玄米に混入している石やゴミを取り除くため、粗選機や石抜機へかけられます。ここでは、砂やワラ、ガラス、金属類などを丁寧に取り除く作業をします。

次は、精選した原料玄米を、精米加工する作業です。この部分は、玄米から精米にするとても大事な工程のひとつ。米粒と米粒の摩擦の力を利用して玄米の種皮を取り除き、精米へと仕上げていきます。「米の食味を低下させないように、摩擦熱を最小限におさえることも、おいしい米作りの秘訣です」と話すのは、管理部の本郷さん。工程を担当する製造加工部では、種皮や胚芽の除去しやすさなど、米の質にあわせて精米機に流れる米粒の量を調整し、精米機内の圧を変えていきます。

徹底した品質・衛生管理で、安心、安全な宮城米を

精米し終えたお米は、次に精米精選へと運ばれていきます。ここでは、生産途中で米粒が割れたものや糠の塊等を網目ふるいでふるい取ります。また、“着色粒”といって米の害虫等の食害にあった一部変色した米粒を色彩選別機(CCDカメラ内蔵)で選別除去し、形も色も美しい精米を精選します。

精米工場には、通常の精米加工のほか、無洗米加工で出荷するお米もあります。研ぎ汁で水を汚さずに、手軽に簡単に炊けるのが無洗米の魅力。精米精選された後、無洗米は別の専用ラインにて作業が行われます。無洗米加工機について説明してくださったのは、工場長の菅原さん。「普通精米のお米は水で研いで糠を流すのですが、無洗米は特殊な技術で取り除きます。そこで利用しているのが、普段みなさんがデザートで食べているあのタピオカなのです」。無洗米は、お米の旨み成分を残しながら、表面に残っている糠だけを取り除かなくてはなりません。この作業を、タピオカ澱粉からつくられた熱付着材を使い加工しています。こうして、白くておいしい栄養価の高い無洗米に仕上がります。その後、普通精米同様、異物除去や計量チェックの上、包装、出荷されています。

精米後、金属やガラスなどを選別除去するファイナルソーター、微粉よりも細かい砕粒を除去するバイブロスクリーンなどを通して、さらに異物混入を検査。チェックが済んだお米は、それぞれ量を正確に計って種類ごとの袋に詰めます。その後、もう一度金属探知機に通し、最終確認です。

ラインは玄米精選から出荷まで、全部で1時間程の工程ですが、このような異物混入の検査は何度も繰り返し、チェックしています。また、併せて工場内の衛生管理も徹底。「フィルターでろ過したきれいな空気を送風してクリーン環境を保つほか、あってはならないですが、人為的な異物混入がないよう、フードディフェンスに関しても真摯に取り組んでいます」と本郷さん。

クリーンルームで包装されたお米は、いよいよ最終検査へ。ここでも入庫玄米同様、製品よりサンプリングし、その製品の品質状態を念入りに調べて、検査が通った製品だけがそれぞれの配送先に出荷されます。また、玄米、精米、製品の品質の分析を行う品質管理部では、食味やサンプリング炊飯なども実施。「機械のみに頼らず、それぞれの工程や出荷前には、担当の作業員によって品質の確認を行っています。仕上がったお米を、実際に炊飯器や量に応じて食味がどう変化するかを分析し、お客様のニーズに合った精米の研究もしています」と、話してくれたのは本郷さん。品質管理を徹底することが、安心、安全なお米づくりにつながっているのですね。

生産者と販売者、そして消費者をつなぐ

精米工場ではすべての行程で、安定した高品質のお米を仕上げるための配慮がなされています。工場長の菅原さんは、最後にこう話してくださいました。「お米は、ひと袋ではなく、『ひと粒ひと粒からなる製品』。農家のみなさんが作った安全でおいしいお米を食卓のみなさんに丁寧につなげていきたいですね」。精米工場では、生産者と消費者の信頼に応えるため、日々安全で美味しいお米づくりに取り組んでいます。おいしい「みやぎ米」は、このようにして全国のお客さまの元へ届けられています。

精米工場Q&A

1日でどれくらいのお米を精選していますか?
この工場では、150馬力(9.0t/h)×2機、75馬力(4.5t/h)、25馬力(2.0t/h)の計4つの精米機があります。1日平均50、60t、1ヶ月2000tを目標として、玄米を精米しています。
この工場での安全安心への取り組みはありますか?
ここでは平成16年にISO9001を取得しています。一般米、無洗米加工処理精米玄米再調製、米穀関連製品の商品開発、製造販売及び付帯サービスにおいて、安心安全を重視した取り組み、質の向上をめざし、日々取り組んでいます。
フードディフェンスはどのように取り組んでいますか?
危機管理チームを設立しているほか、具体的には、一部の要注意区域や入場口に防犯カメラを導入し、モニターチェックをしています。また、従業員及び来訪者の必要区域以外への立入制限や私物の持ち込み制限などもあります。
糠は捨ててしまうのですか?
糠は業者に再利用してもらいます。例えば、米油や肥料を製造する原料などに用いられます。
見学は受け入れていますか?
精米工場としての情報発信にも力を入れています。幼稚園や小中学生の見学の受入なども随時行っています。精米・包装の生産ラインを外から見学できるほか、ビデオなどを使用し、丁寧にご説明します。

※次回は、おいしいみやぎ米が届くまでをご紹介します。

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